カンチの3ポイントシュート

ゴールの遥か手前で無残にも失速する3ポイントシュート

まだまだ広島が熱い!これが妄想カープ女子の実態だ!

   

「サンフレッチェ頑張れ!」

にわかなライトファン。

「緒方監督の解任を要求する!」

からの、今年になって手のひら返しするディープなファン。

「衣笠、てつかわ!(鉄人可愛い)」

おっかけ気質のミーハーファン。

「そろそろメガネ新調したいな。今回はロードンと同じ型でいくか。」

マニアックなファン。

 

このように「カープ女子」とひとことに言っても、多種多様な「カープ女子」がいるわけであります。

そこで!

今回は広島県と縁もゆかりもないドラゴンズファンの私が

想像だけで創作した「カープ女子」を紹介しちゃいます!

 

脳内で潜入取材開始!そして驚くべき偏見まみれのリポート!

 

某県―。

ここは某球団のお膝元。

地元の球団が勝てば、地元テレビ局は盛り上がり、繁華街も大賑わいである。

その繁華街の片隅にある「居酒屋『サヨナラ負けのチャンス』」。

ここには熱心な野球ファンが集い、試合のない移動日やオフ・シーズン

盆や年末年始さえも酒を酌み交わしながら、野球談義に花を咲かせている。

休む日のない従業員が本当にかわいそうである。

 

この店のオーナーはそんな現場の苦労も知らず

「お客様の笑顔がなによりの報酬です」と、のたまいながら

そこに需要がある限り、その過酷な労働環境で笑顔がおろか、一切の感情を失った従業員を馬車馬のようにこき使う。

私は「ブラック企業の実態」をさぐるべく、この店に潜入取材を試みた。

もちろん、この話はフィクションである。

 

試合内容より腸内環境の話で盛り上がるカープ女子

 

「宮島さんの神主が~なんとかかんとか、なんとかで~♪」

 

すっかり出来上がった酔客の、うろ覚えカープ祝勝歌が店内に響く。

そして店内のあちらこちらで

「あそこでエルに一発出たのが大きかった」とか「ノムスケの公務員投法が…」とか

本日のカープ大勝を祝いながら、試合を振り返っている。

場は三次会といった雰囲気で、3分前にした話を、飽きもせずまた繰り返している。

認知症の義母を相手にする嫁さんの気持ちが少しばかり理解できた瞬間だった。

ちょうどうんざり気味の私の視界にタイミング良く、女性三人が陣取る座敷が飛び込んできた。

やおら近づき、聞き耳を立てる。

 

「やっぱ腸内環境って大事だよ~」

「悪玉菌とか善玉菌がいて~」

「うつ病とかって、腸内環境が関係するらしいよ~」

 

カープそっちのけで腸内環境の話で盛り上がるカープ女子三人。

若干、イライラしてきた私。

 

「ところでさ~」

一人のカープ女子が何やら、話題を変えようとしている。

すわっ!ついにカープの話か!?と色めきたつ私。

 

「腸内環境といえばさ~、町内環境の話なんだけど~」

「うちらの町内、ゴミの収集早すぎね?」

 

くだらねー!腸内環境から町内環境ってか!!!

貴様ら、カープ女子ならカープの話をしろ!!!!

堪忍袋の緒が切れた私は、三人に怒声を浴びせた。

 

見事、カープ女子の心を開くことに成功!

 

怒声を浴びせた私を睨みつけるカープ女子三人。

そのうちの一人が

「しぇからしか!きさん、なんば言いよっとね!?」

およそ広島弁とは思えない方言で、怒声を浴びせ返してくる。

 

「あれ?ワレ、カープファンなんか?」

別の一人が、私のいでだちに気づいた。

そう、私はカープファンに溶け込むため

北別府のレプリカユニフォームに身を包み

監督時代に山本浩二がかけていたような、黄色いサングラスをかけていたのである。

 

 

そして、おすぎとピーコの「ピーコ」ファンに間違われなくて本当に良かった。

「山本浩二 サングラス」で検索し、少しばかりスクロールしただけで「ピーコ」が出てくる。

 

 

こうしてピーコファンに間違えられるリスクをとってまでかけたサングラスが功を奏し

カープ女子三人の心を、わずかながら開けさせた。

その心の隙間に滑り込むように

「ホームベース上で落としたコンタクトレンズを探す達川」の真似をすると、プッと吹きだす三人。

ダメ押しのチャンス到来。

立て続けに、キャッチャーつながりで

「ボールを見失い、仕方なく砂を掴んでランナーをけん制する石原」の真似をすると、三人は大爆笑。

 

こうして私は、カープ女子三人とすっかり打ち解けたのであった。

「秘密の質問」の答えがカープ女子

 

すっかり三人と打ち解けたところで改めて問う。

君たちはカープ女子なのか、と。

「当たり前田のクラッカー!」

およそ「女子」とは程遠い返事が返ってくる。

「あ、この『当たり前田』の『前田』は『天才・前田智徳』さんのことじゃけんね。」

なるほど、カープにはそれなりに詳しいようである。

それならば、いよいよ核心に迫る。カープ女子の実態に。

 

―カープ女子は「カープ愛」に溢れていると思います。「カープ愛」に溢れるあまり、『こんな行動を取ってしまった』みたいなエピソードをお聞かせください。

「うちらカープ女子は、だいたいインターネットの『秘密の質問の答え』を『カープ女子』にしとるけえの。」

 

―インターネットの『秘密の質問の答え』?

「そうそう。インターネットでパスワード忘れたときの為に『秘密の質問の答え』を設定するじゃん」

 

―ああ、ツイッターとかGmailとかwebサービスのパスワードを忘れた時に、本人確認の為に「母親の名前は?」とかの答えを設定する、あれですか。

「そうそう!なんならパスワード自体が『カープ女子』だよ。『kapujosi』。」

 

―…ローマ字ですか。しかも「josi」はhが抜けています。「joshi」です。

「そーゆー野暮なつっこみはいらんたい!」

 

―失礼しました。

「分かればよか!」

「じゃけん、カープ女子の間ではメールアドレスが分かれば、パスワードに『kapujosi』って入力すれば、たいていログインできるけえ。」

 

―…それは不正アクセス禁止法に抵触しますよ。

「なんね、きしゃん!さっきから!野暮なつっこみばかりしよろってからに!」

 

―野暮なつっこみではなく、法律違反だと…

「もうよか!よかね!取材はここで終わりったい!」

 

―いや、あなたハッカーですよ。それ。

「そうったい!ハッカーったい!きさんのパソコンもダブルクリックでダウンロードしてやろうか!」

 

カープ女子が興奮を通り越して、錯乱状態のため、惜しくも取材はここで止めざるを得なかった。

今回の取材で分かったことが2つある。

 

・カープ女子は興奮するとエセ博多弁になる

・カープ女子はダブルクリックでハッカーを気取る

 

取材を終え、外はすっかり白みだした。

小腹のすいた私は、中洲の屋台をくぐった。

 

 - カープ女子